「孫は来てよし帰ってよし」という言葉を最近よく耳にします。しかも、”来て嬉し帰って 嬉し孫の顔”は、第10回サラリーマン川柳の作品とのこと。
調査会社のクラシエフーズが2017年12月に実施した意識調査によると「祖父母と孫のコミュニケーションに関する意識調査」では、祖母を対象に、孫が遊びに来て帰る時の気持ちを尋ねたところ、「ほっとする」が58.3%で最も多い回答となりました。
実際に体験談をみると、
~~~~抜粋~~~~~~~~~~~~~~
気持ちは、かわいい孫といっぱい遊びたいけど、実際は体力が追いつかないというとこでしょう。
祖父母も高齢なので、よくあと10年早く産んでくれればもっと元気に遊べたのにと、母に言われます
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とのコメント記載があります。
実際に体力だけの問題なのでしょうか?
本記事では、実際に久ぶりに合った孫への対処をどうすれば良いのかおすすめ方法をご紹介したいと思います。
目次(もくじ)
実際に孫が会いに来たら何をしているか?
孫が実際に遊びに来ると何をしているのでしょうか?
「おとなしくテーブルに座っている子」「騒いであちこち走り回っている子」など本当に子供によって様々です。
ただ、大概間違いなく言えるのは、何人かの子供たちがあつまったら、家はもうドタバタで、”鬼ごっこ”や”かくれんぼ”の状態で走り回っているではないでしょうか?
例えば、3歳~6歳の孫(子供)の行動では以下の通りです。
3歳~6歳の孫(子供)の行動パターン
- お菓子を食べる
- 何かを食べながら歩く
- 買ってもらったおもちゃを見せに来る
- 塗り絵をする
- (2人以上)家中を走り回る
- お散歩に行きたいと言い出す
孫に会うことのメリット
孫に会えるとこちらも嬉しくなるものですよね。
また、やる気というか、人生の活力が沸いてきます。
嬉しさを感じる具体的なシーン
例えば以下のようなシーンです。
- 元気な「顔を見れた」とき
- 近況や学校のことなど「なにげない会話」をしたとき
- お菓子や食事など美味しそうに食べている姿を見れたとき
- 楽しそうに遊んでいる姿を見れたとき
- 一緒に散歩やお絵描きなどで遊んだとき
あなたの場合は、いかがでしょうか??
そうあまり変わりな無いかと思いますが。。どうでしょうか(^^)
何故、孫が良いのか?3つの理由
何故嬉しさを感じるのかを分析した研究があります。
その理由は以下の3つです。
- 自己評価の再獲得
- 子育て体験の再吟味
- 世代継承性の自覚
(出典:広島大学 岡本祐子 世代継承性から引用)
大学の研究なので難しい言葉で意味がピンと来ませんね。。
なので、それぞれわかりやく簡単に言うと、、
1つ目は、子育てや定年退職などでこれまで社会で担っていた役割(評価)を失う時期なので、孫から慕われることにより、「自分にもまだできることがある」と、生きるエネルギーや自尊心を取り戻せるということです。
2つ目は、これまで自分のやってきた子育て経験と結果を振り返るというものです。こうすればよかった・・・など反省すべきことも多いことでしょう。よって、「これまで子育ての良い点や悪い点を踏まえつつ、孫を育てる」という目標が出来て生きがいができる、ということです。
3つ目は、生命の終わりに近づくにつれ、やり残しなど不安がつきまとうものです。そんなときに、子どもや孫が「自分の思いや考え」、または「財産や血縁」を引き継いでくれるということで、死への抵抗感は少なくなり、精神的な安定に繋がることもあるようです。
何故帰るとホッとするのか?疲れの原因
本来、大好きな孫(子供)ですが、なぜ疲れてしまうのでしょうか??
その原因から探ってみましょう。
理由① 帰省の日は正月やお盆など迎える側も大変な時期
クラシエフーズの意識調査によると子供(孫)が訪れる頻度は、年に1回~3回である家庭が全体の約半数とのことです。
よって、正月やお盆などに重なることが多いようです。
ただ、大晦日から正月、お盆などは家の掃除や準備・近所付き合い、何かと立て込んで忙しいんですよね。。
そんな時期に子供(孫)の相手もすることなると、普段生活の2倍・3倍…と疲れも多くなることでしょう。
ましてや、子供の人数が多くなるとそれだけにぎやかになるため、嬉しい反面、それだけ余計に気疲れすることになるのかもしれません。
特に、年末年始の子供たちが帰った後は、台風が去ったあとのように、、、静かになって、「ホッと」するのかも。ですね。
理由② とにかくはしゃぎまくる。パワフルでついていけない
親から子供(孫)の面倒を任せられて、どこかデパートなどへ買い物や公園に散歩に外出するとしましょう。
とにかくはしゃぎまくって、勝手にあちこち行ってしまいませんか?
少し目を離しただけで、どこかに行ってしまうため、誘拐や事故など心配で気疲れするという人が多いと聞いてます。
これって、実の親が自分の子供を毎日面倒見ていると、”慣れて”くるため、そこまでドキドキはしなくなるのですが、祖父母がたまに子供(孫)の面倒を任せられると、全力で面倒を見ようとするため、気疲れすることが1つの原因のようです。
それ以外にも、デパートや遊び場など行けば、あちこち連れられて振り回されることも多いですよね。子供のパワフルさに、体力がついていけず、肉体的な疲れでバテバテになるということも理由です。
理由③ 話がついていけない
最近は、園児や幼児でも、なかなか口達者な子供って多くなってますよね?
「え、そんな言葉、どこでおぼえてきたの?」
って感じです。そんなとき、とっさの返事に困りますし、ドキッとしながらも返答をすることも多いかと思います。
また、子供(孫)と一緒にいるときに、”アニメ”や”ゲーム”など最近子供たちで流行っていることを唐突に話題にして話かけてくることがあります。
そんなときに話題についていけなくて、コミュニケーション面で気疲れするということが理由の1つです。
(アンパンマンやドラえもんの話題だったらまだ良かったのかもしれませんが、、笑)
ただ、この子供(孫)とのコミュニケーションは、脳を活性化する面では非常に良いことなんです。
認知症などのボケ防止にもつながるため、上記リンク先で詳しくご紹介してますのでご覧ください。
疲れに対する解決策とは?
上記の3つの理由を読んで頂ければわかるかと思いますが、
「子供(孫)の疲れに対策は必要でしょうか?」
さきほど、理由②のところで少しネタばれしましたが、以下の通りです。
実の親であれば、”慣れ”のため、緩急をつけて子供の面倒をみるようになってきます。
しかし、久しぶりに可愛い孫(子供)と出会って嬉しい状態で、全力で面倒を見たり会話をすることは、気疲れ(=心地よい疲れ)と言えるのではないでしょうか。。
本記事の「何故、孫が良いのか?3つの理由」中でも説明しましたが、子供からは生きるためのエネルギーをもらえます。無駄なことはありません。
それでも何とか「疲れ」を減らしたい解決方法とは?
なんとかして少しでも疲れを減らしたいという方はこちらの方法をおすすめします。
- 全力で相手をしない(緩める)
- 親と一緒に面倒をみるようにする(親が必ずついている状態)
- 子供と一緒には外出しない
これでも、子供の笑顔や会話はできますので、十分相手になると思います。
さいごに…「来て嬉し 帰って嬉し 孫の顔」は今後ますます広まる?!
冒頭でも言いましたが、孫に会うと嬉しい反面、疲れるという方が結構多くいらっしゃいます。
あなたの場合は「疲れる」という気持ちは、嬉しい悲鳴でしょうか?、、それとも、うんざりでもう嫌だという悲鳴でしょうか?
後者であれば、親との会話をすれば、何か解決の手立てがあるかもしれません。
是非、良い『孫活』をお過ごしください。
以上です。
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