「場面緘黙症」についての悩み

私の姉の子供は今年で7歳になる男の子です。

4歳の頃か場面緘黙症という「特定の人前で話せなくなる」症状がでており、

甥っ子から見て祖母にあたる私の母の前でだけその症状が発症してしまいます。

 

ただ、場面緘黙症は、世の中でも知られていないこともあり、

実際に学校の先生自身もどのような症状か知らないケースが多いため、

この疾患を多くの人に理解して頂くためにも、甥っ子の事例をご紹介させて頂きます。

「場面緘黙症」と発見のきっかけ

場面緘黙症とは?

まず「場面緘黙症」という疾患はある特定の場面や状況で一切言葉が話せなくなるという心外的不安症状です。

 

甥っ子は、普段は明るくよく喋る子で友達も多く元気な普通の子供です。

ですが、私の母の前でだけ一言も言葉を話せなくなります。

具体的に言いますと、私の母が何を話しかけても黙り込んでしまい、一切言葉を発しません。

名前を呼んでも返事をすることもできません。何をする時も無口になります。

 

甥っ子の発見のきっかけ

その症状が出始めたのは4歳の頃からでして、

最初はただの恥ずかしがり屋なのかな?と私の母も姉も軽く考えており特に問題としておりませんでした。

ですがその症状が2年も続いた甥っ子が6歳の時、

姉は心配して甥っ子を病院に連れていきまたところ「場面緘黙症」と診断を受けました。

 

最初は聞きなれない病名でしたが、家族皆が必死で場面緘黙症について調べましたところ、

単なる恥ずかしがり屋や人見知り等ではなく、

外傷後ストレス障害に似ていることがわかりました。

強い不安からある特定の場面で言葉が話せなくなるとのことでした。

ある特定の場面では普段の行動との差が極端に異なることが特徴です。

 

一般には2歳から5歳の間に発症するが、多くの場合は6歳から8歳になるまでは病気に気づきにくいとのことでした。

正にその通りでして、引っ込み思案や恥ずかしがり屋といった性格との区別がつきません。

 

「場面緘黙症」発症の原因

 

祖母の前だけ話せない甥っ子

私の母の前でだけ一言も話をすることができない、喋れない甥っ子を見ていると胸が痛みます。

私の母も姉も、今後どうしていけば良いのか分からなく日々悩んでおります。

もちろん甥っ子は、祖母である私の母の家にはいきたがりません。きっと喋れなくなることがストレスになり辛いのでしょう。

 

ですが、場面緘黙症になってしまった原因を私は必至に考えました。

何年も前にさかのぼり、甥っ子と私の母の間に何か問題が無かったか等思い返しました所、

一つだけ気になった点がありました。

それは、丁度甥っ子が4歳になったばかりの頃、

食事中にお箸の持ち方が悪く私の母に酷く怒られた事がありました。

その頃から、私の母の前では一言も声がでなくなってしまったのではないかと思い当たります。

 

大人でもそうですが、酷い不安や恐怖等は鮮明に覚えているものです。

なので子供である甥っ子は、特にその時怒られた事がとても怖かったのではないでしょうか。

私の母に会うと、その時怒られたことが蘇り怖くて何も話せなくなってしまっているのではないかと思ったりするようになりました。

 

ですが現在甥っ子は7歳です。怒られたことは4歳の時にたった一度だけでだと思います。

ですがそれがいつの間にか心のどこかで恐怖を感じており、

今でもその恐怖が蘇り、母と話せなくなっているのではと勝手ながらそう思っております。

 

甥っ子の現状と今後の悩み

場面緘黙症は大人になると自然と治っていくことが多いみたいですが、

今の甥っ子を見ていると本当にこの先、私の母と喋れる日が本当にくるのかどうかも不安ですし、

この状況が大人になってもずっと続くのではないか?と思ってしまいます。

 

最近では私の母は、いつまでたっても話しもしてくれない、なついてくれない甥っ子のことを毛嫌いしている様にもうかがえます。

孫の顔がみたいとも言わなくなり、姉家族が帰省するのも迷惑そうにしています。

きっと甥っ子と一緒にいる空間に気を遣うのでしょう。

 

 

私としては、甥っ子が私の母と一言でもいいから、

「おばあちゃん」だけでもいいから、一言だけでもいいので話をしてほしいと思っており、

その日が来るのが願いです。世の中には無口な子供や引っ込みじあんな子供は多くいてるかと思います。

 

ですが、その症状が長く続いたり、あれ?なんか変だな?と思ったらすぐにお医者様に相談してください。

もしかすると場面緘黙症かもしれません。

一番辛いのは子供である本人です。何らかのストレスや不安や恐怖を抱えているはずです。

原因に関しましては私自身もあまり知識はありませんが、子供にとってストレスであることは間違いないかと思います。

 

今は甥っ子は私の母と何も言葉を話すことはできませんが、

中学生くらいまでにはなんとか少しでも症状が緩和されるように努めていきたいです。

母と甥っ子の間にある溝をぬぐい取るのが第三者である私が唯一できることだと思います。

甥っ子は私には何でも明るくお話をしてくれます。

ですが、おばあちゃんという言葉を聞いた途端、私の前でも無口になってしまいます。

なので、おばあちゃんというキーワードを出さないように甥っ子と話しをしたりします。

 

甥っ子にとっては祖母である私の母になんらかの恐怖を抱えているのは見ていてわかります。

私の母の前では何をする時も無口で無表情です。

ですが甥っ子の心の声までは聴けていないので本当のところはよくわかっておりません。

 

「場面緘黙症」対策は早期発見がカギ

自然に治る場合もありますが

そのまま大人になっても症状が改善されないこともある為、症状の改善のためには早期の対応が非常に重要であるようです。

 

場面緘黙症の症状子についてですが、適切な介入がなければ改善しないため、

二次的な障害を生じて青年期以降にまでその問題を引き継いでいくこともあり、

成人期になってからも他の不安症状を持つ方もおられるようです。

 

この度は場面緘黙症について書かせて頂きました。

少しでも場面緘黙症について悩んでおられ方々に共感して頂き、お役に立てればいいなと思います。

 

場面緘黙症は特別支援教育の対象でもあります。

ですが実際は学校等でも重要視されていない場合が多く、

先生自身も場面緘黙症についてどのような症状か等知らないケースが多いです。

 

今後、この疾患が多くの人に理解して頂ける世の中になると私自身も安心です。

世の中の子供がストレスなく明るく楽しく毎日を送っていけることを心から願っております。

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