祖父母・親・孫の三世代住居の数が減っている理由の1つに、祖父母から親に対して「生活面で気を使いたくない」ということが多いようです。
ここでは、『祖父母→親』だけでなく、『親→祖父母』の両方から、それぞれの気遣いするポイントギャップと、その原因、解決案をご紹介したいと思います。
<本記事の内容>
- 親から祖父母に対して気をつかう6ポイントと理由
- 円満生活には「生活費援助が必須」の理由
では、早速本記事に入ります。
目次(もくじ)
親から祖父母に対して気をつかうところ6ポイントと理由とは?
一般的に3世代の同居をする場合、親から祖父母に対する気遣いの代表例は以下の通りです。
- 生活面の金銭的負担
- 家計や掃除・栄養管理負担
- 介護(物忘れ、体の不自由)の時間的負担
- 嫁姑問題
- 生活リズムの違いによる心労
- 子(孫)育ての価値観の違い
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
1.生活面の金銭的負担
食事や光熱費などの生活する上で、必要な金銭面の負担です。
良くあることが、例えば「最初に毎月いくら負担」のルールを決めたとしても、変動によって、家計に負担が掛かる場合がでてきます。
その場合、親は、祖父母であるあなたに対して「値上げ」は言い出しにくいことでしょう。
そのあたりのギャップが、親からの不満になったりしていざこざが起こる可能性がありますので、ちゃんと生活費が足りているか?ということを親に対して気を遣うというケースが多いようです。
2.家計や掃除・栄養管理負担
親側の心労面の負担が意外に大きいのがこの「家計」、「掃除」、「栄養管理」の3つです。
「家計」は、3世代の人数を考えれば負担はかなり大きいでしょう。例えば、あなた(祖父母)、夫、妻、子供1人の4人家族であったとしても、4人分の家計を管理しなければなりません。
「掃除」も、同様です。仮にあなたが自分の部屋を掃除して負担を減らすルールを決めていたとしてもどうしても、布団干しや重いものを動かすような肉体労働には老齢とともに限界が出てくるかもしれません。
「栄養管理」は特に気にするポイントが大きいです。孫とあなたと夫のそれぞれの「好み」と「栄養面」の両方を考えながら献立を毎日作ることは至難です。
また、最近は共働きの親も増えているでしょうから、それだけ心労以外にも肉体的負担も重なり、ストレス負担も大きくなります。
3.介護(物忘れ、体の不自由)の時間的負担
年齢やある理由から介護が必要になってくる場合もあります。
その場合は、一緒に住む夫や妻から、介護のサポートを受けるケースがあると思います。
例えば、病院への付き添いや、お風呂やトイレなどのサポートがそうです。
そのときに、時間的な負担がどうしても夫や妻にかかってしまいます。
代替案として、介護ヘルパーを雇うという選択もありますが、一緒に住んでいることでいざって時にそばにいるので迅速な対応ができることから夫や妻に介護をお願いするケースは多いようです。
4.嫁姑問題
次が嫁姑問題の心労負担です。
先ほどの家計や掃除、食事管理をあなた(祖母)と嫁で分担したとしましょう。
表面上はニコニコしていても腹のうちでは、やり方の好みなどは違ってくるかもしれません。
なぜなら、それぞれ自立していて大人であるために、自分なりの考えはあるでしょうし、自尊心(プライド)もあるでしょう。
妻だって、子供や夫の手前はしっかり生活面を支えて進めたいと思っているはずです。
それなのにあなたの方が家事や食事が上手だったら、嫁の自尊心(プライド)は壊れてしまいますよ。気にしない嫁だとしても、いい気分はしないです。
家事や食事は嫁から要望されたとき、つまり必要最低限にとどめておく方が、吉と言えると思います。
5.生活リズムの違いによる心労
生活リズムの違いによっても心労の負担が発生します。
これは、両親(夫や妻)が共働きの場合に多く該当します。
例えば、あなた(祖父母)が夜9時就寝の毎朝5時起きの生活リズムで、両親が共働きである場合は、毎朝と毎夕の食事作りや風呂の湯沸かしなどの負担は大きくなってきます。
この場合は、毎日の食事や掃除などはしっかりと自分でやれるように分担して生活するようにして、共働きの両親の負担が減らしましょう。
6.子(孫)育ての価値観の違い
子(孫)育てに関する教育方針の価値観の違いが負担になるケースです。
今どきのスマホを主体としてた子供の遊びに関する人間関係や、学校や塾の学習カリキュラムは昔とかなり違ってきてます。
ただ、あなたも立派に子供を育ててきた経験から、ときにはアドバイスとして言いたいことも出てくることもあるはず。良かれと思って言うこともあるでしょう。
そんなときの気遣いが負担となるケースもあります。
そんなときの1つの具体例として、祖父母や親にとっての気遣いをこちらの記事にもまとめてますので、ご紹介します。
小学生の孫に勉強を教えて欲しいと言われたら?その対策をご紹介します
解決策『円満生活には生活費援助』が必須の理由
ここまで、親からの負担や気遣いとして以下の6ポイントを説明してきました。
- 生活面の金銭的負担
- 家計や掃除・栄養管理負担
- 介護(物忘れ、体の不自由)の時間的負担
- 嫁姑問題
- 生活リズムの違いによる心労
- 子(孫)育ての価値観の違い
では、これらの解決策は何か?
それは、『生活費援助』です。
以下に理由をご説明します。
理由①:いざこざの際の「親側」の心理的負担を下げる
これは、「親族関係であるがゆえのサービスで奉仕している面を割り切って金銭面で支払っておくという考え方」です。
家計や掃除・栄養管理面の心労負担や介護の時間的負担など、やってる側からしたら、親族だからやってあげてるだ!という感覚もあるでしょう。
もちろん、それで双方良好な関係の時期もあると思います。
ただ、「時間が経って気持ちが変化したら?」「介護の負担レベルが増したら?」「夫の収入や子(孫)の支出が増えたら?」などにより、サービス面で奉仕していたことが負担になるケースも出てくるかと思います。
それを、介護ヘルパーや食事作り置きなどの第三者サービスに委託した場合の費用を想定して、生活費として支払っておけば、「親側」も最悪でもアルバイト感覚として、心理的にも割り切れるということです。
理由②:困ったとき「介護ヘルパー」「家事代行」費用分担の足しにできる
親側も生活の面で様々な変化があります。
例えば、
- 急遽、共働きにすることになった場合
- 長期出張や、長期旅行などで自宅を空ける場合
- 病気やケガで入院
などです。
このようないざ困ったという場合に、「介護ヘルパー」や「家事代行」サービスなどのいざって時の支出に対応できるようになります。
なぜなら、その分の「相場」を下調べして、それを見込んで生活費を日頃から支払っているためです。
いざってときに慌てずに、介護ヘルパーや家事代行サービスに依頼して手続きを進めることができます。
理由③:将来的な子供(孫)の貯蓄に活かせる
普段は、親族が介護や家事をやることで、介護ヘルパーや家事代行への支出費用は発生しません。
それでも、あなた(祖父母)が日頃からその介護ヘルパーや家事代行への支出分を見込んで支払っているため、それが家族にとっての貯蓄になります。つまり、将来的な子供(孫)の貯蓄に活かせるようになります。
今後、どのようなことで支出が発生するかわかりませんので、貯蓄はあればあるほど家族の心理的負担は減ります。
まとめ:生活費援助で長く円満生活を実現!
ここまで『生活費援助』という手段をとることで、「直近の親の心理的負担減少」、「代行サービスへの準備対処」、「将来的な貯蓄」という3つの効果があることをご紹介させていただきました。
この直近の問題対処から将来性まで対処することで、家族そろって笑顔で過ごせる時間もきっと長くなることと信じてます!!
素晴らしい『孫活』を送ってみてください。
以上です。
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